奥田達士のブログ


by mop-okuda
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無題

俺の住んでる街の端っこにある商店街の話。
この商店街はよく童謡が流れてる変わった道なんだ。
今日は
~♪よい子が住んでる よい町は 楽しい 楽しい 歌の町~♪
が流れてた。
ハァ?なんで童謡なんだよ。しかし、さみーなーおい。なんて、気分もさむさで荒んでいくよ。
その商店街のそのまた端っこに小さい定食屋があって、たまに行くんだ。
老夫婦が切り盛りしてる事が多いんだけどね、歳に似合わずって言っちゃあ失礼だが
とても元気なハキハキした対応をしてくれんのさ。
それでこの二人がさ、厨房ん中でお互いをいたわり合ってて、作業を支えあっていてさ、
見ていて微笑ましくなる位。
んで今日いったら、店の前にさ、
『創業45年になりました。ありがとうございます。』みたいな張り紙が張ってあった!
ふーん。すげえなぁ。
カラリと戸を開ける。「いらっしゃいませ!」といつもの爺ちゃん。
客は俺一人だった。
お祝いに、一番、値の張る「冬季限定、豚と白菜鍋定食700円」をたのんだ。
なんだかムズムズしてビールも一本張りこんで静かに待った。
カウンターの上にあるトランジスタラジオからは、ザ・ピーナッツの 恋のバカンス が流れてた。
ホント二人仲良くてさ。
「あれ、白菜足りてなかったかい?」
「いいえ、次のためにですよ。」
「そうかい、手が動くうちにね」
「はい。これ切って少し持っていって下さいね」
「はい。」

食って、ごちそうさまでしたっていって勘定したら
「まいど、ありがとうございます、これ気持ちですけど・・・」
って50円玉に紙片を結びつけたのを手のひらに乗せてくれた。
爺さん、婆さんがにっこり微笑む。
その紙には、『福 助 食』裏には『創業45周年記念』って書いてあった。
俺より三つ年上なこのお店。大切。大切。
大切にしてきたんだろうな。
どうもありがとうって言おうとしたんだけど、俺は、言葉がつまってしまって。
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by mop-okuda | 2011-01-20 21:28